電想蟹記

Secondlife

電想蟹記

こっそり100日チャレンジをやっていた記録

絵がうまくなりたい!!!!
去年くらいから漠然とそんなことを思っていました。

ここは私のブログなのでまずは自分語りから始めますが、
私は子供の頃から絵を描いていました。

絵を描いては周りの人たちに褒められて楽しかったわけですが、「クラスに一人はいる絵が上手い人」止まりから脱却するためにはやはり並々ならぬ努力をしなければなりません。
多くの人が経験するように、私もだんだんと絵を描くことが楽しくなくなっていきました。
またインターネットの世界を見るとあまりにもレベルの高い人がごろごろいて、仮に必死で頑張っても無数にいる絵が上手い人のうちの1人になるだけと思ってしまうと希望が見いだせず、いつの間にか絵の上達を諦めていました。

ただ、昔から絵を描いてきた経験から頑張って描こうと思えば形になるものは描けるので、誰かの誕生日とかイベントとか限定で、年に数枚の絵は描いていました。

絵がうまくなるのを諦めたのになんで今になって絵の練習を始めたの?と思うかも知れませんが、1番の理由は絵チャです。

私は絵を描くとき、とにかく「最終的に」うまく見えるようにものすごく調べまくって、資料を見て、3Dモデルにポーズを取らせて、1本の線を引くのに10回以上描き直したりして…ということをやっていました。

これは絵をある程度描いてる人ならわかると思いますが決して悪いことではなく、経理の人が電卓を使うことを誰もズルいとは言わないように、絵を描く上で当たり前にやってる人もいる行為ではあります。

ただ私は上に書いた通り1年に数枚の絵しか描かないため上達もせず、人の体すら何かを見なければまともに描けなかったんですよね。
もちろん絵の描き方としては最終的にきれいなものが描けるならそれでもいいんですけど、みんなで絵チャをやったときに自分の素の実力に愕然として、人体くらいはすらすらと描けるようになりて~と思い始めたのが去年くらい、というわけです。

絵チャに限らずピクトセンス、お絵描きの森、Gartic Phoneといったお絵かきゲームを好んでやるので、そこでスラスラときれいな線が引けたら楽しいだろうなあという不純に聞こえるかも知れない動機で再び絵がうまくなりたいと思うようになりました。

で、絵描きが集まるDiscordサーバーを探して入ってみると、そこには「○日目」といった感じで何日も連続で描いた絵を公開している人がいました。

あーこれいいなと思い、なんとなく「100日チャレンジ」という言葉を聞いたことがあったので100日を目標にして毎日絵を描こう、と思ったんですが、知らない人しかいないサーバーに絵を公開して、1日サボったところで誰も何も思わないよな…ということで自分にプレッシャーを掛けることとモチベアップのために、身内しかいないサーバーで100日チャレンジを始めました。

文章が長くなったので、ここらへんで私が描いてきた過去の絵を並べてみます。
絵描きの人が必ずといっていいほどやっている過去の絵との比較を私は今までやったことがありませんでした。
それはいま現在の絵に全く自信を持てなかったからという理由だったのですが、この100日チャレンジを通して多少自分の絵を好きになれたので、今まで貯めていた絵を公開しようと思います。


2014

これより前に真面目に描いたイラストは残ってませんでした。
デジタルソフト歴はファイアアルパカ→SAI→クリスタなんですが、
これはSAIだった気もするしアルパカだった気もする。
9年前なので下手は下手ですが、壊滅的に絶望的に下手ってわけではないですね。アナログでたくさん描いたのを踏まえてデジタルの世界にやってきたわけですから、本当に絵を描き始めたころのやつとかは残っていません。
あるとき絵を描くのが嫌になって紙で描いた絵は全部捨てたんですよね。

2015

これはmeet-meの人たちでお互いを描きあう企画をしたときの絵。
うまくはないですが、うまくしようと頑張ってる感はひしひしと伝わってきます。

2016

これもmeet-meの企画で描いたイラスト。
絵の練習をしたわけじゃありませんが、去年と比べてなんかうまくなってる気がします。

2017

バトルガールハイスクールの粒咲あんこちゃん。
凝ったポーズを頑張って描いていますが、あんまり上手く描けてませんね。
確かこの辺から3Dモデルを使い出したんですが、服の着せ方が分からなくて悩んだ記憶があります。(悩んでるのは今もだけど…)
ただ実力の割にフリルを頑張って描いててえらい。


2018


これもポーズを頑張ろうとしてますが、いまいち魅力に欠ける1枚ですね。
別に絵がうまくなりたいわけじゃなかったのになんか実力がありそうに見えるように頑張って描いてるのはやっぱり見栄でしょう。

余談ですが、3Dモデルにポーズをとらせてそのまま描くという行為にかなりの罪悪感があったんですが、その手法はプロの絵描きでもやってることだと後々知りました。
ただ知識がない人が3Dモデルを使うと、上の2枚の絵のように複雑なポーズが描けるだけで魅力ある絵は描けません。
「3Dモデルを使って魅力的な絵が描ける人は普通に絵を描いてもうまい」というのは絵の練習をちゃんと始めたことによる気付きのひとつです。

 

2019


さてここから革命が起きます。
この絵と2018年の絵、どっちがうまく見えますか?
私はこっちの絵のほうが好きです。
そう、凝ったポーズをとらせてしっかりと色を塗るより、棒立ちでベタ塗りのほうが綺麗じゃん!ということに気付いてしまったんです。
気付いたというかまあ、当たり前のことなんですけど、これで良くない?と思ってしまいました。「うまい」ではなく「下手を見せない」描き方ですね。

何度も繰り返しますがこの頃は絵がうまくなるのを諦めていたので、完成した絵がきれいに見えるならそれでいいという理由から棒立ち&ベタ塗りで絵を描くようになりました。
簡単かつ上手く見える方法なのでこの年は1年で20枚近くの絵を描いています。

 

2020


ところどころおかしい部分はあるけれど、今見てもまあまあうまい。
よく描いたなあ。
やっぱりこれも真正面からで、塗りも単純です。

 

2021


これもうまくない?と自分で思ったりしますが、1年経ってるのに絵のレベルは去年とさして変わってないですね。
数をこなしてないから当たり前です。

 

2022


この年はなんと1枚しか絵を描いていませんでした。
これ!!
時間とやる気がなかったので何も見ずに(もしかしたら多少は見たかも)短時間で描いたんですが、資料なし・短時間という条件だとここまでレベルが下がるのかと愕然としますね。
何かを見て、時間をかけないときれいな絵が描けないというのがこの1枚で伝わるのではないでしょうか。

 

2023

手の大きさをデフォルメしたり光沢をカラフルにしたりと工夫は見えます…が、根本的な実力はやっぱり変わってないですね。

さて…ここから100日チャレンジでどう変わったかと言うのがこの記事の趣旨です。
が、更に自分語りが続きます。

私は元々デフォルメよりの可愛い絵が描きたかったんですが、
子供の頃、普段デフォルメ絵を描いている人がたまにデッサンでリアル絵を描くとめちゃくちゃうまい、というのに憧れてたんですよね。
もっと正直に言ってしまうと、リアル絵を描けない人がデフォルメの絵を描くのは逃げだと思ってたんですよ。
今はもう何が描けて何が描けなかろうと、見る側がいいと思えばそれが全てだと思ってますが、少なくとも子供時代はそんな考えがあって、まずは普通の人間を描けるようになろう!と頑張っていました。
その後絵の上達を諦めて、1年に数枚の絵を描く時は描きたいものではなく描けるものを描くことしかできず、絵柄を変えたいなと思いつつも実行はできない状況でした。

寺田てらさんの絵を初めてみたとき、これだ!!私が描きたかったのこの絵だ!!!と衝撃を覚えたんですが、そのときは諦め期間だったので特に何もせず終わりました。

というわけで今回の100日チャレンジは
・何も見ずに人体を描けるようになる
・絵柄を変える
この2つを目標にしてやっていきました。

でもかなり長くなってしまったので、記事を別けたいと思います。
このタイトルで100日チャレンジ始まらないんかいと思うかもしれませんがご容赦ください。ラブライブ1期と同じです。


後半へ続く

kanidesu.hateblo.jp